2008/10/04

君の声の周波数は7Hz

これは何かの代償か。
私が今の状態になっているのは何かの代償か。

「誰もが抱える不安ですから、乗り越えていかなければいけませんねえ」

医者はそう言った。
それでは、なぜ私がこうなっているのだ。

誰もが不安を抱えているのは知っている。
しかし、私は知らない。
誰もが自分の腕を切っていることを知らない。
誰もがトイレに入って食べたものを吐いていることを知らない。
誰もが明るくなるまで眠れないことを知らない。
私が知らないだけなのか。

私が今まで楽をして生きてきて、今になって、そのしわ寄せがきているのか。
そうなのか。
今までの人生は楽だったのか。
ここからが本番なのか。
そうだとしたら、恐ろしくなる。
私は社会に出ることはできるのか。

今までの人生は夢だったと、そういうことか。
それでは夢の続きを始めようか。

今が本番の始まりなら、これからの人生に希望などない。

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