2010/06/06

蜘蛛の糸

錆び付いて何のシグナルも通さなくなった導線がある。

それでも、その導線を手繰り寄せれば、そこにたどり着けるような気がしてた。


でも状況は変わった。

冷徹な女の声で、導線の先には何も無いことが告げられた。

ほんとうのほんとうに何も無い事。
それを、認識した。
薄暗い森の中を歩いていると、時々顔に張り付くような蜘蛛の糸

0 件のコメント:

コメントを投稿