他の人たちは日常生活用に最適化された体なのに、僕は採掘用に設計された体だった。
それでも、骨格部がむき出しというわけではなく、手とか顔はみんなと同じで胴体も大半は皮膚があった。
僕の可動部の仕組みは他の人とはまったく違っていて、主に油圧式を採用していた。その力に耐えるように骨格は金属を利用していて、手や足などの突起部にはさらに強度の高い素材が使われていた。
腹部には動力装置が格納されていて、体重の半分がその装置と燃料の重さだった。
一般的な人は可動部に静電モーターを採用した体になっていたから体もカーボン素材で重量も僕の半分以下、だから高度な処理装置を搭載できたけど、僕は体のほとんどを動力装置に使ってたから高度な処理装置は脳のメインプロセッサだけ。他の人は複数のプロセッサと複雑な制御ソフトウェア郡で体を制御していたけど、僕は単純なドライバで制御していた。
僕はその体のせいで岩を砕くこともできたし、1回の跳躍で20mは跳ぶことができた。
誰でもエネルギー源さえ尽きなければ活動できたので、寿命というものはなかった。その代わり廃棄というのがあって、その時期が来れば廃棄になった。
僕は採掘用の設計だったから製造後25年で廃棄になった。
という夢を見た。
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