2010/02/15

僕の傷跡

君は僕の胸や背中に触れて綺麗な肌だと言いました。
そんな君の肌は、街ですれ違うどんな女性よりも綺麗でした。ひいき目にしている分を抜いても。

僕の体には君の知らない傷が増えましたよ。
自分でつけたものもあるし、飼い犬に噛まれたのもあります。最近は帯状疱疹の痕も増えました。
君と離れていることを喜ぶべきなのでしょうか。誰だって、できるだけ綺麗な自分を見せたいものですから。

でも、もうそんな心配をする必要はありません。
君の目に触れることはもうないのです。

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