2009/11/04

水の匂い

私は小さな池の畔に立つ。
底に溜まった泥と水との間は池の静寂さを物語っているよう。
池に沈んだ私は、もう意志を持つこともできない。
水に溶け出した私が拡散していくのがはっきりと感覚でわかった。

水面を揺らしてはいけない。
細心の注意を払って池から離れよう。

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