絵や歌で表現することのできる人たちを羨ましく思います。
僕には、いくら感動的な景色であっても表現する手段がありません。
どんなに、優れた能力を有してようと、表現することができなければ、人間としてなにかが欠落しているような気がするのです。
言葉にすれば、たちまち色褪せてしまうような気がして、それを言葉にできない時もあります。
しかし、いくら自分が感動しようとも、言葉にしなければ、たちまち時の流れによって連れ去られてしまいます。
そうして、勢いよく過ぎ去ってゆく日々の中に僕は必然を感じないのです。
過ぎ去ってゆくことがわかっているなら、始めから何も感じないほうが良い。
忘れ去られるなら、始めから何も知らないでいて欲しい。
良き理解者の呈を成して、希望を与えないで欲しい。
すべてが流れるように過ぎ去って行くなら、日々の感情の変化に何の意味があるのでしょう。
自らの感情でさえ他に承認されなければ、それは意味を成さない。
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